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院長メッセージMessage

院長メッセージ

2025年10月1日に藤本クリニック院長に就任した井上和洋と申します。
私は神戸大学医学部を卒業しました。
京都府立洛南病院で精神科医としてのキャリアを開始し、総合病院や精神科病院で研鑽を積み、精神科救急と認知症を中心とした診療にたずさわっていきました。
前職の神戸百年記念病院では認知症疾患医療センター長として勤務し、認知症の鑑別診断、診断後フォロー、BPSDへの対応、介護福祉サービスの導入、地域包括支援センターとの連携など、認知症全般の診療に従事してきました。
これまでの経験を活かし、今後は滋賀県の精神科医療・認知症医療に貢献できるよう努めていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

藤本クリニック
井上和洋

井上和洋 院長

藤本直規 名誉院長

この度、医療法人 藤本クリニックが、認知症疾患医療センター診療所型の指定を受けました。

 滋賀県立成人病センターの「もの忘れ外来」(老年神経内科)の10年の診療を経て地域の診療所として開業し、認知症の人と家族に対して、診断、その後の薬物・非薬物治療を、最新の様々な知見にあわせて、日々進化させるように努めてまいりました。

 薬物療法では、効果を見るために問診表の作成と工夫を行うことで、家族とのコミュニケーションをさらに図るとともに、今後、その問診表を用いて、ケアマネジャーやケアスタッフとの連携を進化させるつもりです。

 非薬物治療としては、診断直後に支援の空白期間出来ることが多い軽度期の認知症の人へのケアとして、最近では、支援者と仲間との出会いを作る「仕事の場」へ参加して頂き、その後、必要に応じて、自主活動と社会参加を大切にしたクリニックデイサービスである「もの忘れカフェ」を経て、地元の介護施設へのケアのバトンタッチを行っています。15年間にわたるスタッフたちの取り組みから、本人の気持ちと疾患の症状の特徴にあわせた、軽度期から中等度・高度期までに適応できる「根拠ある認知症ケア」を提唱して、ステージ別の支援を目指した統合型のケア(integrated care)を目指しています。

 診断について言えば、かかりつけ医や病院の医師たち等との連携することで、早期受診が格段に増えています。そのため、診断直後に、介護サービスなどにつながらない、「若年・軽度認知症」の人に対して、前述した「仕事の場」以外に、認知症についての情報提供と仲間作りを目的とした「本人・家族外来心理教育」、本人と家族が仲間と出会って、お互いに助け合う「本人・家族交流会」などを、重層的に行っていくことで、早期に認知症ケアを受けることが出来、早期に認知症の人の仲間とその支援者に出会うことが出来るようになります。

 家族支援は、問診表の作成と工夫、心理教育、本人・家族交流会以外には、時間制限、日時制限なしの電話相談などですが、サポートセンターの年間400件の相談はクリニックへの受診のない人たちや専門職からの相談ですが、クリニック受診ないしデイサービスしておられる参加者の人たちからは、おそらく年間1000件を超える相談をお聞きしています。
 地域連携の活動としては、医療とケアのスタッフの顔の見える関係である「滋賀認知症ケア・ネットワークを考える会」、かかりつけ医を中心とした「認知症の医療とケア連携IN守山野洲」、病院の医師・スタッフとかかりつけ医の連携の会である「滋賀認知症クリニカルカンファレンスセミナー」などを主催し、地域を基盤としたケア(community-based care)を推進する基盤作りを行っています。

 クリニックとして、ご本人・ご家族目線で活動している看護師やケアスタッフとともにあることで、本人・家族と非常に近い関係がつくれ、必要なら時間外でも診療できるという診療時間の柔軟性、診療所と言う垣根の低さ、意思決定が早くできることで必要時即座に動けること、必要な新たなサービスを工夫することが出来ること、というクリニックの特性を生かして、日本で最初に指定を受けた「認知症疾患医療センター診療所型」として、地域を基盤(community-based)としながらも、ステージ別の支援を目指した統合型のケア(integrated care)が出来る地域づくりに頑張っていこうと思いますので、よろしく、ご支援をお願いします。

2014年11月20日
認知症疾患医療センター診療所型
 藤本クリニック

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